スウェーデンを離れる時がきました。今回の投稿で、このBlogも幕引きとなります。
備忘録程度の気持ちで書き始めたこのBlog、気づけば2年間で500ポストにもおよぶ、壮大な(?)家族の記録になっていました。その役割を数えると・・・。
アルバム/Youの成長記録/旅行記/日本の家族・友人への手紙/愚痴・不満の吐き出し口/自分の気持ちを整理し、自らを鼓舞するための日記/口に出してはなかなか言えない、夫へのメッセージ などなど。
“日本にいた時より、AyaHide家の動向がよくわかる” をはじめとする、家族、友人、同僚、お会いしたことのない読者の皆さま(!)からの直接・間接のフィードバックが、継続の上での大きな励みになったのは間違いありません(ちょっと、『電車男』のような気分)。
結果としてですが、今となってはこのBlogがAyaHideにとってのとても大切な資産であり、我々自ら、折に触れて読み返すであろう家族史です。
引越しの準備に家じゅうをひっくり返しながら、夫Hide曰く、“まったくもって俺らAyaHide家は、落ち着いた生活には縁がないよね。いつも、何かにチャレンジしてる”。彼の表現には素直に同意します。私たちはちっぽけで、特段の才能も専門性もない会社員一家です。が、家族3人が同じ方向を向いて、互いを理解し尊重しあって、“Enjoy Life” という共通の目的のために努力を惜しまない・・・ 社会の最小単位である家族の一員である者にとって、これ以上何も望むものはありません。
このアサインメントを提供してくれた会社の諸先輩、(子どもがいても)Ayaの可能性を見切らずに機会を提供してくれた皆さまに感謝。
日本の風習上“通常”の域をややはみ出ることになったAyaHideの決断を受け容れ、応援してくれた家族に感謝。
赴任中に出会った同僚、ご近所、テニス仲間など、スウェーデンでの色彩豊かな人間関係に感謝。
環境の変化をもろともせず、すくすくと、心身共に逞しく、優しく、朗らかに成長した、娘Youに感謝。
そしてさいごに。自らの職を賭してでも、この2年3ヶ月を可能にしてくれたのみならず、この上なく思い出深いスウェーデン生活を実現してくれた夫Hideに、深くふかく感謝。
帰国後も、AyaHideYouは “Enjoy Life” のスローガンの下、ちいさな努力を重ねていきたいと思います。また何かの機会に、直接・間接に皆さまにご報告する機会もあろうかと思います。その時まで皆さま、お元気で。
広く美しい7月のスウェーデンの空の下で。 Aya_Hide_You。
2010/07/30
2010/07/29
130(Aya)
ここにきて、やや雨模様の29日。予定されていた8時を20分ほどまわって、引越し業者が到着した。Goran(中)、Erik(小)、Jesper(大)は、強いスコーネ訛りのがある3人組。
想像はしていたが、“エエッ! この方々に大事な食器をお任せするの?!” とちょっと不安になるような、無骨男ばかり。う~む、自分でやっておけばよかったかな? でも自分でやると保険がきかないという話もきいたし・・・。とオロオロする間もなく、とっとと作業にとりかかる3人衆。
どうやら食器類はもっとも経験のあるGoranが担当してくれるらしい。と安心したのもつかの間。包み方はどう見ても日本の業者より大雑把。薄い紙でペロッっと包んで、何のクッションも施されていない普通の段ボールにポイッ・・・。
でも、ここにきて騒いでも仕方ない。きっとこの人たちはこのやり方で、飯を食ってるはず。任せる以外に手段なし。“買いなおせないものは何もないからさ” と、Hideの慰めもあって気を取り直す。
その後の作業もあっという間に進捗。昼休みもとらずに黙々と作業するのには驚いた(日本の業者って、かなりきちんと休憩とるのに)。なんと、14時には作業終了。船便115、航空便15の、合計130箱が家から排出された。
来た時は150だったはず。20減はいったいどこから・・・・。だって、ソファー買ったし、食器・雑貨類もたくさん増えたし。来るときは食品をたくさん送ったけど、20箱もはなかったはず。
梱包資材(クッション)の利用量の差、では、ないことを祈る。
なにはともあれ、家は赴任してきた時に近い状態に。家具付きだからカラッポではないけど、ガラ~ン、としてる。
帰るんだなぁ・・・・。
2010/07/28
2010/07/27
Best Friend(Aya)
このBlogにも何度も登場している、Youの親友のCandy(スウェーデン生まれのベトナム人)。学童が夏休みに入ってからも、毎日のように互いの家を行き来してきた。
今夜はそのCandy家(Doファミリー)との最後のディナー。引越したばかりの新しいアパートに招待してくれた。
友情の証にとプレゼントしてくれた色違いのペンダント、片方には“Best” もう一方には “Friend” の文字が。可愛いじゃないの・・・・。
YouからCandyへのギフトは貯金箱。『これでお金貯めて、日本に遊びに来てね』という意味があるんだそうで。添えられたカードには "I will miss you. Let's have fun. Today is the last day together" と書かれてあった。
Candyの両親であるMinhとHa夫妻には、私たちも大変お世話になった。『友達になれて、本当によかった!』 と酌み交わしたビールは、サッパリと爽快であり、ちょっとホロ苦くもあり。
この一家とは、この先どこかで必ず再会するような予感がしている。
2010/07/26
シメの旅(Aya)
色々考えた末、目的地はストックホルムになった。そういえば最初の家族旅行もここだった(2008年6月)。そして今回で5回目。実はAyaHideともストックホルムが好き。
突然決めた旅行なのもあって、今回は愛車Jonas号で。6時間弱、渋滞ナシ、通行料無料の高速道路って本当にステキ。Youはいつものポーズでzzzzz。
ディナーはいつものEastで、いつもの寿司とセビッチェ。
一方で新たな試みは、美術館、博物館めぐり。国立美術館、現代美術館、北方(民族)博物館の3か所をまわった。Youが生まれて以来、殆どチャンスがなかっただけに、新鮮!! Youの “つまらない” とか “足が痛い” などのコメントは想定通りだったけど。
道々で語らうスウェーデン生活の思い出や、帰国後の横浜での新たな生活。2泊の短い時間ながら、引越しのバタバタを忘れ、こういう時間を過ごすことができて、とてもよかった。
旅行の発案者はHide。彼の時間術(=愉しいことのためなら時間は絞り出すものでアル)には従っておくのが賢いのだと思う。
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