2010/07/30

ありがとう、サヨナラ(Aya_Hide_You)

スウェーデンを離れる時がきました。今回の投稿で、このBlogも幕引きとなります。

備忘録程度の気持ちで書き始めたこのBlog、気づけば2年間で500ポストにもおよぶ、壮大な(?)家族の記録になっていました。その役割を数えると・・・。

アルバム/Youの成長記録/旅行記/日本の家族・友人への手紙/愚痴・不満の吐き出し口/自分の気持ちを整理し、自らを鼓舞するための日記/口に出してはなかなか言えない、夫へのメッセージ などなど。

“日本にいた時より、AyaHide家の動向がよくわかる” をはじめとする、家族、友人、同僚、お会いしたことのない読者の皆さま(!)からの直接・間接のフィードバックが、継続の上での大きな励みになったのは間違いありません(ちょっと、『電車男』のような気分)。

結果としてですが、今となってはこのBlogがAyaHideにとってのとても大切な資産であり、我々自ら、折に触れて読み返すであろう家族史です。

引越しの準備に家じゅうをひっくり返しながら、夫Hide曰く、“まったくもって俺らAyaHide家は、落ち着いた生活には縁がないよね。いつも、何かにチャレンジしてる”。彼の表現には素直に同意します。私たちはちっぽけで、特段の才能も専門性もない会社員一家です。が、家族3人が同じ方向を向いて、互いを理解し尊重しあって、“Enjoy Life” という共通の目的のために努力を惜しまない・・・ 社会の最小単位である家族の一員である者にとって、これ以上何も望むものはありません。

このアサインメントを提供してくれた会社の諸先輩、(子どもがいても)Ayaの可能性を見切らずに機会を提供してくれた皆さまに感謝。

日本の風習上“通常”の域をややはみ出ることになったAyaHideの決断を受け容れ、応援してくれた家族に感謝。

赴任中に出会った同僚、ご近所、テニス仲間など、スウェーデンでの色彩豊かな人間関係に感謝。

環境の変化をもろともせず、すくすくと、心身共に逞しく、優しく、朗らかに成長した、娘Youに感謝。

そしてさいごに。自らの職を賭してでも、この2年3ヶ月を可能にしてくれたのみならず、この上なく思い出深いスウェーデン生活を実現してくれた夫Hideに、深くふかく感謝。

帰国後も、AyaHideYouは “Enjoy Life” のスローガンの下、ちいさな努力を重ねていきたいと思います。また何かの機会に、直接・間接に皆さまにご報告する機会もあろうかと思います。その時まで皆さま、お元気で。

広く美しい7月のスウェーデンの空の下で。 Aya_Hide_You。

2010/07/29

130(Aya)

ここにきて、やや雨模様の29日。予定されていた8時を20分ほどまわって、引越し業者が到着した。Goran(中)、Erik(小)、Jesper(大)は、強いスコーネ訛りのがある3人組。

想像はしていたが、“エエッ! この方々に大事な食器をお任せするの?!” とちょっと不安になるような、無骨男ばかり。う~む、自分でやっておけばよかったかな? でも自分でやると保険がきかないという話もきいたし・・・。とオロオロする間もなく、とっとと作業にとりかかる3人衆。

どうやら食器類はもっとも経験のあるGoranが担当してくれるらしい。と安心したのもつかの間。包み方はどう見ても日本の業者より大雑把。薄い紙でペロッっと包んで、何のクッションも施されていない普通の段ボールにポイッ・・・。

でも、ここにきて騒いでも仕方ない。きっとこの人たちはこのやり方で、飯を食ってるはず。任せる以外に手段なし。“買いなおせないものは何もないからさ” と、Hideの慰めもあって気を取り直す。

その後の作業もあっという間に進捗。昼休みもとらずに黙々と作業するのには驚いた(日本の業者って、かなりきちんと休憩とるのに)。なんと、14時には作業終了。船便115、航空便15の、合計130箱が家から排出された。

来た時は150だったはず。20減はいったいどこから・・・・。だって、ソファー買ったし、食器・雑貨類もたくさん増えたし。来るときは食品をたくさん送ったけど、20箱もはなかったはず。

梱包資材(クッション)の利用量の差、では、ないことを祈る。

なにはともあれ、家は赴任してきた時に近い状態に。家具付きだからカラッポではないけど、ガラ~ン、としてる。

帰るんだなぁ・・・・。

2010/07/28

前夜(Aya)

引越し業者は明日やってくる。

準備作業は大詰め。

5月に購入した家具(ソファ、コーヒーテーブル、カーペット)が無事配送され、リビングに所狭しと並べられると、より一層 “引越し直前” の雰囲気に。

“新しい家は壁が大きいから、何かアートがほしいね” と話していたところ、行商で油絵を売り歩いているというイスラエル人の学生が偶然来訪。

訪問販売的なものにはいつもはハナっからNO THANKSなんだけど、今回はあまりのグッドタイミングに、思わず2作品購入。

物理的にも、精神的にも、帰る準備は整いつつある。

2010/07/27

Best Friend(Aya)

このBlogにも何度も登場している、Youの親友のCandy(スウェーデン生まれのベトナム人)。学童が夏休みに入ってからも、毎日のように互いの家を行き来してきた。

今夜はそのCandy家(Doファミリー)との最後のディナー。引越したばかりの新しいアパートに招待してくれた。

友情の証にとプレゼントしてくれた色違いのペンダント、片方には“Best” もう一方には “Friend” の文字が。可愛いじゃないの・・・・。

YouからCandyへのギフトは貯金箱。『これでお金貯めて、日本に遊びに来てね』という意味があるんだそうで。添えられたカードには "I will miss you. Let's have fun. Today is the last day together" と書かれてあった。

Candyの両親であるMinhとHa夫妻には、私たちも大変お世話になった。『友達になれて、本当によかった!』 と酌み交わしたビールは、サッパリと爽快であり、ちょっとホロ苦くもあり。 

この一家とは、この先どこかで必ず再会するような予感がしている。

2010/07/26

シメの旅(Aya)

そしてHideの言ったことが現実になり・・・。スウェーデン生活最後の家族旅行が実現。

色々考えた末、目的地はストックホルムになった。そういえば最初の家族旅行もここだった(2008年6月)。そして今回で5回目。実はAyaHideともストックホルムが好き。

 
適度に都会で適度に田舎。見どころ、買い物する場所、食事、いずれも充分なチョイスがありながら、のんびりした雰囲気や空の広さも味わえる。美しい水の風景も魅力のひとつ。

 
突然決めた旅行なのもあって、今回は愛車Jonas号で。6時間弱、渋滞ナシ、通行料無料の高速道路って本当にステキ。Youはいつものポーズでzzzzz。

ディナーはいつものEastで、いつもの寿司とセビッチェ。


一方で新たな試みは、美術館、博物館めぐり。国立美術館、現代美術館、北方(民族)博物館の3か所をまわった。Youが生まれて以来、殆どチャンスがなかっただけに、新鮮!! Youの “つまらない” とか “足が痛い” などのコメントは想定通りだったけど。


デザイン史のコーナーでは、いわゆる北欧デザインの歴史に触れることもできた。

道々で語らうスウェーデン生活の思い出や、帰国後の横浜での新たな生活。2泊の短い時間ながら、引越しのバタバタを忘れ、こういう時間を過ごすことができて、とてもよかった。

旅行の発案者はHide。彼の時間術(=愉しいことのためなら時間は絞り出すものでアル)には従っておくのが賢いのだと思う。