2009/08/08

円満の旅、ドイツ(Aya)

今回の旅程で、とりわけ印象深かったのがライン川沿いの古城群。父なる川ラインを見下ろす丘に点々と、幾つもいくつもの城を臨むことができる。ぶどう畑と青空があわさった風景は、清々しくて穏やか。川の両岸に点在する小さな町々へは、フェリーで渡って訪れる。

もうちょっと予備知識があれば、このエリアには数泊して、自転車でぐるぐる周ってみたかった。町々のワイナリーでテイスティングしながらのんびりの~んびりと、なんて、最高。

ガイドブックの勧めに従って宿泊した、OberweselのBurghotel auf Schonburg(上図丘の上)では、城のてっぺんにあるスイートルームを利用。空室がそこだけしかなかったから仕方なかったんだけど、値段に見合った素晴らしい滞在となった。1000年以上前に建てられた城、とのこと。

長い家族旅行だったにも関わらず、思い返せば一度も夫婦喧嘩をしなかった。AyaHideには相当の快挙です、これ。

こんな風景に包まれていたんじゃ、喧嘩ふっかける気にもならないよ、なぁ。


2009/08/07

1年の変化(Aya)

昨年のストックホルム旅行 → ことしのドイツ旅行。
いずれも、くるまでの移動中、Youは後部座席(運転席後ろ)に座り、歌ったり食べたり文句を言ったりゲームをしたり酔って気持ち悪くなったりしながら過ごした。
で、最後は静かになってzzzzz。
ことしの旅行の序盤、彼女の寝姿をみて「大きくなったナァ・・・」と実感。
そういう目で観察するゆとりは中々もてなかったが、改めて写真で比較してみても、その成長は明らか。
いや、中身のほうはもっともぉっと伸びているんですが、ソチラの成長は写真で端的に示すことはできない。このBlogも活用しながら、この目で日々確認し記録する余裕を保ちたい。

2009/08/06

ショッピング in ドイツ(Aya)

AyaHideの目的が酒とクルマだった一方で、Youには自転車を買うという目的もあった今回の旅行。

今乗っている12インチが小さくなってしまったんだけど、Lundあたりではハンドブレーキが片方しかない自転車が主流で(後ろブレーキはペダルを後ろ回転させるとかかるという仕組み)、良いのがみつけられずにいた。ドイツまで行けば(車輪の国だし)見つかるだろう、と考えた訳。AyaHideの自転車もドイツ製だし。

が、かの国でも子供用自転車の主流は片ブレーキ・・・涙。諦めかけて訪れた最後の自転車屋でみつけたのが、写真の1台。16インチ、両ブレーキ。でもこの自転車、ただの自転車ではありません。なんて呼ぶんでしょう、あの、曲芸みたいに立ったり回ったり前車輪をクルクル~ッとまわしたりする技を競うExtreme系競技、あれ用。だからハンドルはジュニアサイズ(幅が広い)し、サドルからハンドルまでがチョイと長い。そして、お値段が結構張る。

涙目で「これがほしい」と哀願するわが子に、割とあっさり購入を決意したAyaHide。ジュニア用なんだから長く乗れるだろうという、打算もある。しばらくは、Hide付添いの下公園での練習が必要かもしれない。

もうひとつ(正確にはふたつ)、Youにうれしい買い物体験となったのが、ギーンゲンという小さな町で訪れたシュタイフ社本社博物館。テディベアで有名な同社のぬいぐるみがズラリ展示された博物館見物は、想像以上に愉しい体験だった。日本人にはテディベアコレクターが多いのか? ショーや音声ガイドは英・独・日で提供。

隣接のアウトレットショップにて、サルの“銀源(ギンゲン)”とヒツジの“フリーラ”を購入。銀源はHide、フリーラはYouが命名。

毎晩のように変わるホテルや連日の長距離ドライブ、上がったり下がったりの気温にも関わらず、Youは体調ひとつ崩すことなく元気に過ごせた。これらの買い物はそんなYouへのご褒美かな。

タフな子だと思う。どこでも寝れるのが勝因。

世界のドイツ_自動車篇(Aya)

今回の旅行の重大テーマはクルマ。StuttgartではPorscheとMercedez-Benzの博物館を訪れた。いつもはYouのわがままや気まぐれに寛大なHide。この日ばかりは、『トーチャンに近づかないで!! そっとしておいて。』と、朝から強い態度で牽制。さすがのYouも何かを察したのか彼と距離をおく。

Porsche本社ビルを見上げ、目を輝かすHide。ココまで本気だと小バカにする気にもならない。というか、諦めと尊敬ってもしかしたら紙一重のなのかもしれない。自分には持ち得ない何かをもつ他者に対する主観的描写。

“Hideにつきあうか”程度の気持ちで入場したAyaも、実はクルマ好き。とりわけPorscheの魅力には、Hideの洗脳もあってかなり取り憑かれている。あっという間に展示に引き込まれてしまった。

初期の代表モデル356を開発したFerry Porscheの明言が表示された壁(上図)。打ち合わせたかのように同時に足を止め、噛みしめるように見入ったAyaHideは恐らく、働く個人として同じことを感じていたのだと思う。

ちなみにこのFerry Porsche、誕生日が9月19日でAyaと一緒。・・・だからってわけじゃないけど、356の18分の1模型(€90)の購入を許してしまった)。今はダイニングテーブルのど真ん中にうやうやしく展示されている。

Mercedezは、クルマとしては好みじゃない一方で、動力付き車両を発明&実用化&巨大ビジネス化したダイムラー氏とベンツ氏の歴史を知るという意味で、大変興味深かった。


おっと忘れてはならない我が家のJonas号(Volvo V50)。2,300kmの旅程を頑張ってくれました。残念ながらアウトバーンでの最高時速は180km。“これ以上出すと壊れると思う” というHideの言葉通り、速度を増したときの安定性にはちょっと不安あり。一方で、常時10km/リットル 以上の燃費を保ってくれたスグレモノでした。

オーストリア国境まで南下した今回、全旅程を運転するのは難しいだろうと、帰路のミュンヘン-ハンブルグは列車に乗った。人間は寝台列車、クルマは貨物で、1泊朝食付き€450。800kmを寝て過ごすという効率の良さは、Ayaのスイートスポット。ハンブルグからは他にも色々な場所にこの列車が出ているらしい。マイカーでの欧州旅行、病みつきになりそう。

ドイツとはいえ_葡萄酒篇(Aya)

正直、ほとんど期待していなかったのがワイン。でも、ライン川沿いに広がる美しいぶどう畑の風景に、態度豹変。俄然興味が沸いてきた。

この辺りで採れる主なブドウ種はリースリング。甘いっ!!というイメージがあったけど、Trocken(ドライ)を選べばそんなことはない。フルーティーな香りと適度な酸味で、呑みやすい。呑みすぎ注意系。

ネッカー川(ライン川支流)沿いで宿泊した古城ホテル(Burg Hotel Hornberg)には、ワイナリーも併設されていた。ぶどう畑に囲まれたレストランでいただく料理とワインは絶品。もちろん、ワイナリーでは数本仕入れて帰宅。

なんでもドイツのこの地域はワイン向けのブドウ栽培が行える北限に近いらしい。自然条件と対峙しながら、味と品質を達成しようと頑張る人々の努力を知り、さらに増す味わい。

ドイツといえば_麦酒篇(Aya)

ああ、美味しかった。思い出すだけで笑みがこぼれます。German beer rules!!!

毎晩、もれなく呑みました。運転手のHideに気を遣いつつ、時にはランチにも。おおむねその土地のビールで、のどごし系のPilsまたはHellesからはじめ、2種類目(大抵1種目を2杯呑んだから、2杯目ではない)にWeizenというパターン。余力があればDunkel や自然発酵モノも。

途上、いちど酷い片頭痛を起こして辛かった日も、夕飯のビールまでに治すべく必死の努力。バファリン4錠に助けられ、見事復活ぷふぁぁ~~。

好天や田舎ドイツの美しい風景が極上のツマミ。

ドイツに行って、本当によかった。