2008/08/14

2ケ月 (Hide)

スウェーデンでの仕事を始めてちょうど2か月がたった。
振り返ってみると、生活環境、仕事環境ひとつひとつが本当に様々なことが新しかった。周りからはだいたいこの位に疲れがでるから気をつけて、と言われていた。
そ、そうでした・・・。新しいことには平気にみえて少しずつ微妙にプレッシャーがかかるわけで、それが積み重なった結果でしょう。若干のネガティブ思考。時差ボケなんぞはとっくにとれているはずなのに、真夜中に目が覚めたりする。

仕事の上では、1ヶ月前よりいろいろ判ったが、判らねばならないことの幅や深さがわかり、それと自分自身のレベルとのギャップに正直恐ろしさを感じているのかもしれない。それに言語のレベルが思うように上がらないことが手伝っているみたい。

そんな自分をよそに、Youを”ガッコウ”に迎えに行くと、「まだHelenがいて、一緒に遊びたいから帰りたくない!」だと。^.^) さすがです。最初は、迎えがちょっと遅いからと号泣したくせに!

さて、前進しないときは他のことを考えるに限ります。この辺、いい加減で楽観的な性格で助かりました。父母ありがとう!今日からみんなでノルウェーのフィヨルドツアー。毎週末どこか行ってますが、今週もリフレッシュしよっと。

2008/08/13

役割と目的(Aya)

コッチの人と仕事をしていると、どうも与えられた自分の役割ありきで仕事の目標やゴールを考える人が多いような気がしている。つまり、「私は○○担当だから、××を目指して頑張る」という思考回路。

これまでの経験も踏まえ、アタシはなんとなく逆の発想をする傾向があって、つまり、「組織の最終ゴールが△△だから、私は○○を担当する」という回路。

名刺に記されている役割(○○)は上のいずれのパターンでも同じ字面になるかもしれないけど、どこを発想の基点にするかによって、ゴール(××と△△)は異なるものになると感じている。

別にスウェーデン人を責めてるわけじゃぁない。ふと思ったのは、アタシって時々、前者の考え方でYouに接しているような気がしている。Youの母親なんだからアレをしなくちゃ、コレを守らなきゃ、ソレをさせなくちゃ・・・。

これ、もしかしたら毎日のガミガミの原因?!

後者の発想で母親行をやったらどうなるんだろう。10数年後、Youという成長した人間を受け入れる社会は、何を求め何を目指しているのか・・・その社会に貢献するためには、母親として今、You育児業において何に注力するべきなのか。

ほら、こう考えると、なんだかもっと広い世界観で、高い視点と高尚な志をもって、子どもに接することができそう!!

・・・でもやっぱり、毎日ガミガミ言ってしまうのがオチなんだろうけど。

明日から2泊、ノルウェーのフィヨルド旅行予定。大自然を堪能する旅は楽しみだけど、You対策は頭が痛い。「ここは世界一深いフィヨルドなのよ!!騒ぐと沈めちゃうからね!」って言い放つ自分の姿が既に浮かぶ。

事前に反省しときます。

2008/08/12

セレモニー(Aya)

ストックホルムでNordea Nordic Light Open(女子APTツアー)を観戦したときのこと。コートサイド座席での観戦は想像以上にコーフンものだった。

世界レベルのショットや、選手の筋肉の一筋ひとすじ、もの凄い回転数のボールなどを間近で見ることができたからだけではない。

息づかい、とでも言おうか。
ポイントの合間、コートチェンジ、セット間など、ちょっとした試合の切れ目での選手の言動や、表情のひとつひとつは、観察する価値あり。

汗拭いたり、靴紐やガット直したり、ボールをついたり、ブツブツ言ったり、時に大きな声を出したり・・・よく見ると、それぞれに一定のパターンで動いているようにも見て取れる。サービスラインから何歩下がるのか、何秒くらいで汗を拭いて、何本目のガットをいじり、ボールは何球受取るのか、次のサービスのためにラインに就くまで、何回ボールを地面につくのか・・・。

ポイント間の僅かな時間で、気持の乱れをリセットし、不安との戦いに克ち、自信と勝利への希望を奮い立たせ、再び相手と向き合うための儀式のようにも見える。レベルが高い選手ほど、この儀式を執り行うのが上手い。

世界レベルのアスリートじゃなくても、地を這うレベルのサラリーマンでも、応用できるんじゃなかろうか?と、思うんだけど、どうなんでしょ?仕事や家庭生活で大きな挑戦をするとき、困難に直面した時、あるいはフツーの毎日であっても、持てる力を一番良い形で発揮するために、気持をリセットするセレモニー。

アタシのセレモニーって、何だろう。酒?!では、だめだよな・・。

新橋あたりでグデングデンになるおとーさん達には、妙に親近感を感じてしまうが、もっとマトモなセレモニーを編み出さなくちゃイカンのだろう。

2008/08/11

Welcome Back・・・(Aya)

今日8月11日は、7月9日を最後にSwedish Summer=4週間の休暇 を過ごした人々の多くが会社に戻ってくると言われていた日。

さぞや賑やかなんだろう、溜まったメール処理に必死な表情の同僚たちの顔が見ものだわい・・・などと思って出社したものの・・・

-出社率はせいぜい6~7割ってところ。今日から時差休暇の人もいたり。
-みんな日焼けしてリフレッシュした表情。悲壮感ナシ。
-「久しぶりだから」と、部署単位でfika(コーヒー休憩)に集まる人たちなんかもいて。
-相変わらず、16時には会社前の通りが帰宅組で渋滞を起こし。

想像したような光景はまったく見られなかった。

一体なんなんだ・・・。本当に恐るべしスウェーデンの夏。というか、スウェーデン人。なんでこんなに気持と時間にゆとりがあるの?!?もううぅっ、来年は絶対にもっと長い休みとってやる!!

ってサ、「Ayaさん、絶対『来年は取るぞ』って気になるから、着任直後だからって気にせず夏休みはとっておいた方が良いですよ」って、同僚A子(昨年帰任)はアドバイスをくれていたんだよなぁ。

深く反省、というか、後悔。 経験者の助言は、聞いておくもんだ。

甘えとわがまま(Aya)

日曜日は一転、あいにくの天気。ま、この曇天&霧雨&寒さこそがヨーロッパっぽいじゃないの、といえばその通り。一瞬くじけそうな気持ちを盛り上げて、デンマークへの1日ドライブへ。

スウェーデンのヘルシンボリからフェリーでデンマークのヘルシンオアに渡り、ハムレットの舞台にもなったというクロンボー城(Kronborg Slot)を訪れる。ここの地下牢は一見の価値あり、というか、かなり怖い。作り物じゃないホンモノのお化け屋敷ってところ。真っ暗&迷路。Youがいたからギャーギャー騒ぐわけにいかない、と、冷静を保つよう頑張ったけど・・・。 オバケ、こわーい。
その後、コペンハーゲンまで南下して、中華で遅いランチ&運河ツアーで即席市内観光。「世界3大ガッカリ」の人魚姫の像もみておいた。一度見れば、充分。 わざわざ歩いて行かなくて良かった。

しかしYou、バァバとマッキーが来て以来、甘え方がハンパじゃない。少々なら許せるが、表情や言葉をかなり巧みに使い分けて、周囲の大人を操り、思いを叶えようとしている(ずるがしこい)ようにもみえて腹立たしい!!

我が子、そして自分似だけあって、彼女が考えていることの裏の裏まで見えるから尚のこと厄介。独りキリキリするアタシ。なんだか損をしている。「今だけなんだから好きなようにさせてやろう」と思っても、3分後にはガミガミ言ってしまう。
昨晩、マッキーが歯磨きの仕上げをしているときに、奥歯の永久歯が上下両サイド(4本)生えてきているのを発見。グラついている前歯の下からも、新しい歯が見え始めている。
そういう成長は、もう少しゆっくりで良いのに・・・・。