2008/06/28

南スウェーデン必携品(Aya)

南スウェーデン(スコーナ地方)の気候といえば、ずばり強風と雨。いずれもは特に秋~冬に強くなるということなので、私たちはまだそれほど酷い風雨にあったことはない。

ただ、みごとなまでの晴天が続いた5月~6月前半に反し、ここのところ天気があまり良くない。晴れ~曇り~雨・風~晴れと、一日のなかでコロコロと変わる。一日降り続けるとか、3日間晴れがないとか、そういうイヤ~な雨ではないのだけど、逆にいつ降り出すから分からないからいつも雨に備えておかなければならない。

折り畳み傘?!役に立たない。だってここの雨は上からじゃなくて横から降るから。町行く人も傘を差す人はあまり目にしない。レインジャケットを着ているか、気にせず濡れているか・・・。スウェーデン人の男性に、薄毛の人が多く感じるのは絶対このせいだと、Ayaは思っている。環境先進国とはいえ、上空の大気は動いているのだ。どこの国で排出されたものが頭上に散らばってるか分かったもんじゃない。

「南スウェーデンに住むなら絶対に必要よ」と同僚にアドバイスをもらって、家族3人でレインジャケット&レインパンツを購入。 Ayaのはサイズ問題もあって実家の母から航空便で調達(ナント贅沢な)。HideとYouは、こちらの「夏のバーゲン」で購入した。ピンクが好きじゃないAya。でもYouには敢えて明るいピンク色を購入。

(0) 安かった。
(1) こっちの人々は鮮やかな色がとにかく好き。目が慣れてきた。
(2) 暗く長い冬には、きっと明るい色が「必要」になるのだろう。
(3) ヤンチャになってきたYou。危険防止にも迷子防止にも、目立つ色がよさそう。

Youは、私が進んでピンクを選んだことに目を白黒。

これで雨の日のキャンプも怖くない。7月中旬に2泊、予約済み。

Getting Wild(Aya)

Youが通うInternational Pre-Schoolには大きな園庭があり、一日のかなりの時間を外で過ごしている(らしい)。とにかく、毎日、泥と砂のかたまりのように汚れて帰ってくるのには驚かされる。これ、大袈裟ではない。白いシャツは茶色に、ズボンを通り越してパンツまで泥だらけ。靴下をきれいに洗うのはもう諦めた。せめて頭にかぶった砂だけはきれいに落としてあげている(←Hideのしごと)。

本人曰く、

「すうぇーでんのがっこうはね~、すっごくたくさんあそべるんだよ。にほんのようちえんではね~『きをつけなさい』だったの」

「ときどきサ~、おソトにいきすぎて、Youちゃんつかれちゃうワケ。」

この頃すごく筋肉がついて大きくなってきたのは、学校での毎日のおかげなのかもしれない。いろんな人種が集まっているから、狩猟民族系の血の気の多い子どももいたりするのだろうか。

校舎の壁には、生徒の写真と出身国の国旗。中央アジア、東ヨーロッパ、中華系、アフリカ大陸、インド・・・。ルンド大学関係者も多いらしい。Youの仲良しはウズベキスタンから来ている女の子。せっかくだから家族ぐるみの付き合いもしてみたい。

Ayaも幼少を海外で過ごした経験はあるが、インターナショナルスクールには行かなかった。数年のインターでの経験が後のYouの生き方にどういう影響を与えるのか、モノスゴク楽しみ。

2008/06/27

Kittyの魅力(Aya)

Ayaの30年来の友人が、Youの5歳祝いにハローキティグッズを沢山!送ってくれた。レターセット、シール、ばんそうこう、ヘアピンなど、絶妙に5歳女子のココロをくすぐるものばかり。ひらがなで書かれたYou宛の手紙も、これまたこの世代の女子にはタマラナイらしい。熟読し、すぐに一字一句暗記してしまった。今では、会ったこともない彼女の子どもたちとマブダチであるかのような気になっている。

Ayu、ホントありがとうね。

比較的アンチ・キャラクターグッズだったAya(洋服や靴にはNG。下着、パジャマなどなら許す)だが、最近はやや態度を緩め中。

(1) Youが喜ぶから
(2) やっぱり日本のキャラクターって、他国のものに比べたら圧倒的に可愛いから(愛国心!?)
(3) 自分も子どもの頃はサンリオを愛して止まなかった記憶があるから

服や靴にまで規制緩和が及ぶかどうかは、甚だ疑わしいけど。

久しぶりに「となりのトトロ」のDVDを観たYou。ストーリー全体や台詞のひとつひとつを理解して大笑いしたりハラハラしたり。サツキとメイのお母さんの病状が悪化するシーンでは、オイオイと泣きながらしがみついてきた(アタシは病気になったりしないから安心してね)。

「メイちゃんてYouちゃんみたいだね~」。そう!メイちゃんはHideとAyaの理想の娘なのだ。我が家のメイは今日も泣いたり笑ったり、忙しい。

2008/06/26

18年来の友人と、10年ぶりに(Aya)

AyaのNorth Dakota時代を、同じ留学生の立場で過ごしたドイツ人の友人、Jensと久しぶりの再会を果たした。婚約者のKatie(ドイツ人/皮膚科のお医者様)とは初対面。

出会ったのは18年前。彼も私も今年35歳。初めて会った時の年齢の倍ちかくになっている・・・ゾワ。会うのは10年振り。ううぅぅ、この種の計算、ついついしてしまい勝ちなんだけど、その度に凹むからもう止めよ。


留学時代の友人で、今も連絡が続いているのは彼だけ。EmailもSkypeもなかった時代からの友情を保ったのだから、1人いれば万々歳でしょう。実際のところ、本当の意味で友人関係を築けたのは彼だけだったということの証明でもあるわけだ。

近くのレストランで食事して帰宅&コーヒータイム後、家の中をどうしても案内してまわりたいというYou。散らかっているのはさておき、彼女が積極的にコミュニケーションしようとしているのであれば、と、3人だけで2階に上がらせてみた。階段の下から耳を澄ますHideとAyaにこんな会話が;

Katie: "Oh, is this your bed?"
You: "Yep!"
Katie: "Where does Papa sleep?"
You: "Here"
Katie: "And Mama?"
You: "Here"

やるじゃーん。ちゃんと理解してるし、髪の色が違う人でも全然怖じていない(Katieが子ども好きなのも功奏)。英語においてはHideの良いライバルになるかもしれない。

近いうちに、ドイツに出かける口実ができた。友情ばんざい。

2008/06/25

チャリ通(Aya)

船便の到着が待ち遠しかった理由のひとつは自転車。

最近は天気が良い日を選んでチャリ通している。今はまだ1便目に載せたfolding bikeしか届いていないので、YouはHideのオンブ。

このおんぶスタイル、日本でやっていた時はけっこう道行く人々の注目を浴びていたのだけど、こちらでは振り返る人はあまりいない気がする。そもそも、子どもを荷台に乗せて走るおとーさん達の姿がどこに行ってもフツーだから、珍しくないのかもしれない。

「きょうもジテンシャでいこうよ~」と毎朝のようにねだるYou。アナタは漕がなくて良いからいいけどサ・・・・。最近メキメキと大きくなってきていて、Ayaはもう抱っこができない。110cmの洋服がピッタリになってきた。

それでも、抱っこが大好き。「あ(だ)っこ~」と甘えた声出されても、カワイクないんですけどねぇ。

You本体+おんぶラック+仕事道具=20kgはゆうに越えるだろう。Hide本体も足すと・・・・かろうじて2桁?(汗)。しかも会社までの道のりはゆるい上り坂。

明日で38歳のHideの腰と膝が心配。

2008/06/24

夏至祭旅行_最終日(Aya)

夏至祭旅行最終日は、ストックホルムから船で1時間のVoxholm島へ。この辺りじゃ有名なリゾート地なのだとか。3日連続で天気に恵まれたこの日も朝から快晴。日差しは刺すような強さだが風は爽やか、湿度も低く、汗はかかない(むしろスウェーデンに来てから汗をかくことが少なすぎて、身体にヘンなものが溜まってるんじゃないかと思うくらい)。

夕方のフライトまでに戻らなくてはならなかったので、Voxholmで過ごしたのはわずか数時間。ヨットで出かけるリッチ(っぽい)人々を観察したり、港のレストランで美味しい魚料理を食べたりして、のんびりと過ごした。


滞在中3日連続でアイスクリームにありついたYou。最近はこうと決めたらぜぇっっったいに譲らず、願いがかなうまでシツコクねだる。泣くわワメクわ、しまいにはAyaに殴りかかってくる始末。

殴り返したい衝動といつも戦っているAya。でもここはスウェーデン。子ども天国。子どもを叱り付ける親の姿すら、あまり見たことがない。子ども叩くなんてコトを公衆の面前でやったらトンデモナイ親だと思われる・・・・。グッとググッ~っと我慢している毎日。(だからって甘やかしたりはしないゾ)。

でも、ごキゲンの時の天使の笑顔はやっぱりかわいい。

夕方の飛行機で帰宅。充実の2泊3日にパワー充填!次の旅行は7月中旬、デンマークのレゴランドに車で行く予定。

2008/06/23

夏至祭旅行_2日目(Aya)

■Kikiの世界

ストックホルム2日目、古い町並みに出会えるというガムラスタンへ。ジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台になったという、可愛らしい建物が並ぶ商店街で、メルヘンちっくな気持ちに浸るも、夏至祭のためお店は軒並みお休みでちょっと残念。かわいいアンティーク店、次回はぜひ立ち寄りたい。海に面したレストランでのランチ、これまた祝日営業でメニューは1品だけ、値段はバカ高くて驚いたが、今にもKikiが空から降りてきそうな風景をツマミに気持ちだけは大満足。


■氷の世界

午後はホテル1階のAbsolute Ice Barへ。零下5度に保たれた室内はテーブルも椅子もグラスもすべて氷。最初は口をあんぐり、びっくりしていたYouも、暫くすると「さむーい」。HideとAyaはウォッカをクイっといっていたので体内はそこそこ暖まっていた。それにしても零下5度よりは明らかに寒く感じたのはなぜだろう。かつては零下40度のNorth Dakotaで生き延びたのだけど、あれは単に若かったからか・・・・。
ちなみにAbsolute Ice Barは東京にも(西麻布)あるらしい。スウェーデンから氷を輸送しているとのことだが、「入場料」はストックホルムと変わらない。一度は経験の価値アリ。


■やっぱりコレ

夕飯は再びガムラスタンの日本食レストラン「将軍」へ。Youは寿司に大喜び★10貫を吸い込むように完食。その速さときたら・・。後日Hide撮影のVideoが公開されると思うので乞うご期待。ありがちな店構え(徳川家の家紋、入口に飾ってある鎧兜、ハッピのような制服の店員など)をチョットバカにしていたAyaも、一口食べて反省。やっぱ、日本の味は美味。

2日目も天気に恵まれ、雨は夕立だけ。14の島からなるスウェーデンの首都は、本当に美しい。

2008/06/22

最北端の夏 (Hide)

渡航後初、スウェーデン国内旅行でストックホルムのミッドサマー祭りへ・・・
ホテルで朝3時に眼を覚まして外を覗くと、すでに快晴の青空。思わず北の果てに来たなぁ~、という実感と実際の昼の時間がいったい何時間なのか、知りたくなった。

ホテルの緯度を調べると、Nordic Sea Hotelで、59度20分。昼時間は懐かしい三角関数的に計算してみると、18時間17分(高度や日の出、日の入定義にもよるけど)。朝、3時に日の出として、夜の9時過ぎに日没。実際には10時過ぎまで明るい。

スウェーデンの人が長ーい冬(冬至では昼夜の長さが単純に逆になる)を越して、夏至のときにミッドサマーと称して、はっちゃけるのも無理もない。

ちなみに、自分が行った最北端は、ノルウェーOsloの59度54分。Lundの自宅は、55度42分。
日本でいうと、択捉島北端でも45度31分。横浜自宅は、35度27分。
ついでに、USとカナダの国境は、1846年に決まったらしく49度。北朝鮮と韓国国境は38度線。とにかく、55度の自宅でも本当に北に来ているのだと、独りで実感。

夏至祭旅行_1日目(Aya)

渡瑞後初の家族旅行はストックホルム。6月19日(祝)~22日(日)の2泊3日、夏至祭(Mid Summer)を過ごした。

1日目は市内の屋外博物館「スカンセン」へ。夏至祭が盛大に行われることで有名なだけあって入場ゲートから長蛇の列。スウェーデンに来てからこんなに沢山の人を見たのは初めてかもしれない。

高々とあがるメイポール、天気予報に反してピカピカの晴天!民族衣装を着た女性たちが歌う牧歌?にあわせてこのポールの周りで踊るのが伝統なのだとか。YouとAyaもしばし参加。

5時ごろ急に暗くなったと思うと、ザーッと雨が降り始める。気温が一気に低くなり風がビューッ。暫くすると再び晴天に。スウェーデンの典型的な天気の変化にはもう慣れっこ。持参した傘と合羽(Youのだけ)でかわす。

やっぱり合羽は薄くて軽いのがいいかもしれない。少なくとも、夏用は。


締め括りは、セントラルの中華料理店。酸辣湯、麻婆豆腐、炒飯などに舌鼓。久しぶりの味に大満足。この、ダシ系の味は中々味わう機会がない。やっぱり都会は色々あっていいな~。

それにしてもYouは旅慣れてきた。さすが0歳から旅行の機会が多かっただけある。パスポートの扱い、飛行機の乗り方、手荷物ピックアップの要領など、すべて熟知。

ホテルに到着するなり、「このおへやせまいね~・・・」。るせいっ、都会は物価が高くてスタンダードルームが精一杯だったんだよっ。