2009/12/02

いちばん長い日_その1(Aya)

長い一日だった。

担当組織の構造改革がようやく実行フェーズの第一歩を踏み出し、今日はなんにんかの管理職に“合意の上での退職”をオファーするための会議で、半日を過ごした。

これに先立って昨日行われた労働組合との交渉は順調に進み、異動直後から構造改革チームであたためてきた計画の一端が日の目をみるに至ったというわけ。

反応は様々。会社がオファーするパッケージがかなり手厚いため、笑顔で会議室を去る人もいれば、なぜ自分がこんな目に会うのか!??!とショックを受ける人、“もう分かってたよ” と薄笑いを浮かべて静かに受けとめる人、などなど。これらの反応に文化的違いはないのかもしれない。

今日のこれは、スタートでしかない。

午後に開催した全社員会同では、年末までに実行予定の人員削減プランが発表された。ここLundは、スウェーデンの労働者保護的法規制もあって、これまで業績が厳しくてもなかなか人員削減に手を出せていなかった。が、私の担当組織では今回Lundに直に影響がある。

Q&Aセッションでは静かな彼ら。聞くところによると、私の入り得ないスウェーデン語の会話ではそれなりの騒ぎになっているらしい。騒ぎになるのは当たり前。誰だって職を失いたくないし、同僚が去っていく姿を見送りたいわけじゃない。

が、生き残りのために不可避な活動なのであれば、できるだけスピーディーに、できるだけスムーズに進めるよりほかない。

もっと長いいちにちは、恐らく来週やってくる。

2009/11/29

count down (Aya)

クリスマスまで4週間となった今週末、正式にクリスマス月間が始まった(らしい)。

天気がよかったこともあり、普段は静かなLundの街も買い物客で賑わった。広場にはツリーが立ち、マーケットではクリスマス用品を出す店が目立つ。

“せーの”と言わんばかりに近所の家々が飾り付けを始め、赤・グリーン・白の色とともに、温かい色合いの電飾が窓辺を演出する。

心待ちにしていたこの季節を、街をあげて歓んでいる感じ。

我が家でも今年はリースを準備し玄関のドアに飾ってみた。

クリスマスまでの4週間、週に1本ずつ点灯するカウントダウン・ロウソクもかわいいのを発見。もともと、こういうのには関心とセンスがないAyaも、なんとなく今年は周囲の雰囲気に乗ってみようかなぁという気になっている。

クリスマスツリーは生きたモミの木を飾る予定。来週末の計画のひとつ。

2009年はたぶん、36年の人生でいちばん速く過ぎたいちねんだったと思う。でも恐らく来年はもっと速く感じるのではないかとも思う。2010年の今頃はきっと、引越準備でクリスマスどころじゃないだろうから、ことしが最後のクリスマス in スウェーデンなんだろうなぁ。