2008/08/12

セレモニー(Aya)

ストックホルムでNordea Nordic Light Open(女子APTツアー)を観戦したときのこと。コートサイド座席での観戦は想像以上にコーフンものだった。

世界レベルのショットや、選手の筋肉の一筋ひとすじ、もの凄い回転数のボールなどを間近で見ることができたからだけではない。

息づかい、とでも言おうか。
ポイントの合間、コートチェンジ、セット間など、ちょっとした試合の切れ目での選手の言動や、表情のひとつひとつは、観察する価値あり。

汗拭いたり、靴紐やガット直したり、ボールをついたり、ブツブツ言ったり、時に大きな声を出したり・・・よく見ると、それぞれに一定のパターンで動いているようにも見て取れる。サービスラインから何歩下がるのか、何秒くらいで汗を拭いて、何本目のガットをいじり、ボールは何球受取るのか、次のサービスのためにラインに就くまで、何回ボールを地面につくのか・・・。

ポイント間の僅かな時間で、気持の乱れをリセットし、不安との戦いに克ち、自信と勝利への希望を奮い立たせ、再び相手と向き合うための儀式のようにも見える。レベルが高い選手ほど、この儀式を執り行うのが上手い。

世界レベルのアスリートじゃなくても、地を這うレベルのサラリーマンでも、応用できるんじゃなかろうか?と、思うんだけど、どうなんでしょ?仕事や家庭生活で大きな挑戦をするとき、困難に直面した時、あるいはフツーの毎日であっても、持てる力を一番良い形で発揮するために、気持をリセットするセレモニー。

アタシのセレモニーって、何だろう。酒?!では、だめだよな・・。

新橋あたりでグデングデンになるおとーさん達には、妙に親近感を感じてしまうが、もっとマトモなセレモニーを編み出さなくちゃイカンのだろう。

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