2008/10/06

共働き夫婦のQOL(Aya)

『金曜日の夕方。子どもを学校でピックアップしてから、いったん帰宅し着替えてテニスコートへ。仲間と2時間汗を流し、帰宅は21時半過ぎ。くるまで眠ってしまった子どもをベッドへ運んで、チャチャッと準備できるおかずとビールで、夫婦の食事。

運動後の爽快感も相まってビールは進む。日々の仕事で感じていること、会社の将来、ニッポンの未来、個人としてどう貢献していくか、特技、弱み、互いに尊敬しているトコロ・・・・ 他愛もなさそうでありながら、愉快で好テンポな会話のキャッチボールが心地いい。

その内夜も更け、2人の宴は散会。熟睡する子どもの顔をほほえましく眺めて、眠りにつく。』

1年前のAyaが聞いたら、ため息の出るような話だったと思う。いろいろなことが理由で、こういう時間の過ごし方は許されなかった。スウェーデンに来てからこれが可能となり、でも暫くはなんとなしに罪悪感というか、後ろめたさというか、「こんな日常に慣れてしまってはならぬ」という気持が働いていた。

『だって、ニッポン人の共働き夫婦なんだから』。

ん?でも待てよ。シンプルに自分に問う。どっちが豊かなのか?どっちが人間らしいのか?深夜に帰宅する毎日と、上記のような過ごし方と、どっちが明日への/未来への活力を与えてくれるのか?ひいては、一個の人間として社会への貢献度を高める鍵となるのか。

答えは明白。

既に陳腐になりつつあるかもしれない議論だが、日本がホンキで少子化対策をするのであれば、日本人(特に都市部の20代30代)の働き方を見直さなければならないのだと、骨の髄で実感。先ずは、「アフター"22"」を正常な時間帯(「アフター5」)に戻すこと。自分の時間を、家族・こいびと・トモダチなどと楽しく過ごすことが、全てのはじまりだと思う。しかも、そのようなプライベートな関係を太く長く共有できる人を見つけ出し、関係を維持し、発展させていくことのほうが、毎日の仕事よりうんと難しい。

保育園増やされても、お金積まれても、「産んでみよう」とか「もう1人・・・」って思えない人が多いのでは。そんな単純な算数で人生の決断ができるような時代じゃない、と思う。

そんな我が家も、子どもはまだ1人。・・・今の時点では、QOLと5歳児1人の楽チン子育ての、単なるいいトコ取りをさせてもらってます。

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