2009/01/05

♪~ 西から上ったお日様が東に沈む・・・(Hide)

Kirunaからの帰りの飛行機の中で昔懐かしい天才バカボンの主題歌が頭に浮かぶ出来事に遭遇した。

Kirunaは、北緯68度に位置し、いわゆる北極圏にある街である。つまり、地軸の傾き23.5°(90° - 23.5° = 66.5°)よりも北極側にあるので冬至近くは太陽が全く昇らなくなる。昼間は太陽が水平線近くまでくるので、明るくなるものの日の出がないのである。

そんな4日間を過ごしたのち、昼過ぎに楽しかったKirunaを後にした。飛行機にのって外を見ていると、な、な、なんと太陽が昇り始めるという現象を目撃。(KirunaからStockholmはほぼ真南の方向で、太陽が飛行機の右前方にみえたので) しかも西(正確には南南西)から太陽が昇ったのである。

考えてみれば、Stochholmは北緯59°に位置しているので、この時期でも低いながらも日は昇る。68°から59°(約1000Km)をジェット機のスピード(毎時700km程度)で進めばありえる現象、と悟った。

天才バカボンの主題を聞いて、地球が逆さまに回りでもしなきゃ、西から太陽は昇らないとえらそうに考えて、アホな歌だと思っていたが、なかなか奥が深い。仕事の中で常識と思っていることでも、発想を変え、見方を変え、特定の状況やタイミングで実行すれば、全く新しい可能性が広がっているものなのかもしれない、と真摯に感じる。横柄に考えず、謙虚な気持ちで新しいことを考えていこう。


こうして、2009年の初日の出は、なんと西から上ったお日様に今年1年の祈願をすることになりました。

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