『風のガーデン』。フジテレビ開局50周年作品であり、故・緒方拳さんのさいごの作品らしい。
“人は最期に何処に還るのだろう”をテーマに、末期癌を患った医師が北海道の家族との絆を取り戻し最期を迎えるまでの約半年間が描かれている。
ことばの使い方が、とてもきれい。日本語の会話が美しい。慎重に、ていねいに、細部にまで気を配りながら、ことばのひとつひとつを台詞として織り上げている脚本ワークには脱帽。
こと主人公の医師の父親であり2人の孫の保護者でもある貞三(緒方拳さん)と、感情を表に出すのが得意でない娘のルイ(黒木メイサ)、障害をもつ一方で人並みはずれた記憶力と音感をもつ岳(神木隆之介)の、穏やかで互いを気遣い合う敬語での会話は、深い愛情と“おとな同士”としての絶妙な距離感を感じさせ、じんわり伝わるものがあってステキだった。
私の原点(還るばしょ)が、日本でよかった。
そうそう、劇中の“ガーデン”で登場する草花のなかに、我が家の小さな庭にも植わっている種類を発見。ベロニカ・ロンギフォリア“ブルーリーゼン”(写真上) と ラムズイヤー(写真下)。
そうそう、劇中の“ガーデン”で登場する草花のなかに、我が家の小さな庭にも植わっている種類を発見。ベロニカ・ロンギフォリア“ブルーリーゼン”(写真上) と ラムズイヤー(写真下)。
北海道と南スウェーデンの気候風土に共通点があることも、改めて認識。
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